愛谷江
あいやえ
好間町愛谷の夏井川右岸から取水し、好間町川中子・平・平北白土・平山崎・平菅波を経て平下高久で滑津川に通じ、支流は平沼ノ内に及ぶ灌漑用水。延宝年間(一六七三―八一)小川江を開発した沢村勘兵衛の同志で、磐城平藩士水守(三森)治右衛門の開発によるという。平菅波の大国魂神社に蔵される国魂石室記によると、延宝七年春、田の灌漑用水造成のために国魂山の山裾を掘進んでいると、深さ二尺余に岩があり、その下には石室があったと記され、この工事が愛谷江開削であることは確実である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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