感光色素(読み)カンコウシキソ

化学辞典 第2版 「感光色素」の解説

感光色素
カンコウシキソ
photosensitive dye

広義には,光によりなんらかの作用を受けるか,ほかに作用を及ぼす色素をいう.光化学変化を示す色素,たとえばホトクロミズムを示す色素は,その例である.狭義には,光を吸収して,ハロゲン化銀写真や電子写真の分光増感作用,または減感作用を呈する色素をいう.写真作用のほか生理活性を示すことが多く,医療,農芸方面への応用もある.また,レーザー光発振用色素としても用いられる.その多くは大きな共役π電子系をもつ物質で,シアニン系色素が代表的である.[別用語参照]増感色素

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の感光色素の言及

【視覚】より

… 動物の視細胞visual cellは光で刺激される部分が特別な構造をしている。脊椎動物の視細胞の光刺激を受容する部分は外節と呼ばれ,膜が重なり合った構造になっていて,この膜に感光色素が配列している。外節は繊毛の変形したものである。…

※「感光色素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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