化学辞典 第2版 「感光色素」の解説
感光色素
カンコウシキソ
photosensitive dye
広義には,光によりなんらかの作用を受けるか,ほかに作用を及ぼす色素をいう.光化学変化を示す色素,たとえばホトクロミズムを示す色素は,その例である.狭義には,光を吸収して,ハロゲン化銀写真や電子写真の分光増感作用,または減感作用を呈する色素をいう.写真作用のほか生理活性を示すことが多く,医療,農芸方面への応用もある.また,レーザー光発振用色素としても用いられる.その多くは大きな共役π電子系をもつ物質で,シアニン系色素が代表的である.[別用語参照]増感色素
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報