慎莫に負えぬ(読み)シンマクニオエヌ

デジタル大辞泉 「慎莫に負えぬ」の意味・読み・例文・類語

慎莫しんまくえ◦ぬ

始末に困る。手のつけようがない。慎莫にいかない。
「しばらく取っ組んでゐたが、身が重くて―◦なんだを」〈滑・浮世風呂・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「慎莫に負えぬ」の意味・読み・例文・類語

しんまく【慎莫】 に=負(お)えぬ[=いかない]

  1. 始末に困る。どうしようもない。手のつけようがない。
    1. [初出の実例]「花の雨琴しんまくにおへぬなり」(出典:雑俳・柳多留‐二一(1786))
    2. 「しばらく取組(とっくん)でゐたが、身が重くてしんまくにをへなんだを」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

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