憲法染(読み)ケンボウゾメ

大辞林 第三版の解説

けんぼうぞめ【憲法染】

黒茶色の小紋染。また一説に、型紙を用い、防染糊のりで防染したのち引き染めにする小紋染の方式。いずれも吉岡憲法が考案したという。吉岡染。 「油屋絹の諸織を-の紋付/浮世草子・永代蔵 5

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精選版 日本国語大辞典の解説

けんぼう‐ぞめ ケンバフ‥【憲法染・憲房バウ染】

〘名〙 染模様の名。古くはふしがね、後には質の悪い灰墨を用いて、黒茶色に小紋を染めたもの。江戸時代、慶長(一五九六‐一六一五)の頃、京都西洞院四条の剣術家吉岡憲法(憲房・兼房・建法とも)が初めて染め出したという。憲法小紋。憲法(けんぼ)黒茶。吉岡染。けんぼ。けんぼう。
仮名草子・薬師通夜物語(福斎物語)(1643頃)「りんずや、さやに、羽二重を、けんほふ染めに数をして」

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