懇念(読み)こんねん

精選版 日本国語大辞典 「懇念」の意味・読み・例文・類語

こん‐ねん【懇念】

  1. 〘 名詞 〙 心をこめて念ずること。また、その思い。懇切な心。
    1. [初出の実例]「抽存日之懇念、資来世之菩提而已」(出典江都督納言願文集(平安後)五・紀氏修善)
    2. 「孤嶋の幽祠に詣で、瑞籬の下に明恩を仰ぎ、懇念を凝して汗をながし、宝宮のうちに霊託を垂る」(出典:平家物語(13C前)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android