普及版 字通 「懍」の読み・字形・画数・意味
懍
16画
[字訓] おそれる・つつしむ・くるしむ
[字形] 形声
声符は稟(りん)。〔書、五子之歌〕に「懍乎として朽索の六馬を馭するが(ごと)し」、〔書、泰誓中〕「百姓懍懍として、厥(そ)の角をさるるがし」など、粛然として戒懼するさまをいう。
[訓義]
1. おそれる、つつしむ。
2. あやうい、くるしむ。
3. 凜(りん)と通じ、きびしい、あやうい、寒い。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕懍 ウレフ・トモシ・ネサメ 〔字鏡集〕懍 ウレフ・アヤフシ・トモシ・アヤフミオソル・ウヤマフ
[語系]
懍・limは同声。懍烈・慄烈など双声の連語が多く、形況の語として用いる。
[熟語]
懍乎▶・懍然▶・懍憂▶・懍慄▶・懍懍▶・懍▶
[下接語]
危懍・懼懍・惨懍・懍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報