懸武者(読み)かけむしゃ

精選版 日本国語大辞典 「懸武者」の意味・読み・例文・類語

かけ‐むしゃ【懸武者】

  1. 〘 名詞 〙 計略もなく、ただ敵に向かって突進する武者。勇猛で敵に向かっていちずに突きかかる武者。かかりむしゃ。
    1. [初出の実例]「大高に詞を懸けられて、元来たまらぬ懸(カケ)武者なれば、なじかは少しもためらうべき」(出典太平記(14C後)九)

かかり‐むしゃ【懸武者】

  1. 〘 名詞 〙かけむしゃ(懸武者)
    1. [初出の実例]「平山合戦〈略〉秀吉元来無思慮懸り武者と聞く」(出典:別所長治記(1580‐92頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android