戊己校尉(読み)ぼきこうい(その他表記)Wu-ji Xiao-wei; Wu-chi Hsiao-yü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戊己校尉」の意味・わかりやすい解説

戊己校尉
ぼきこうい
Wu-ji Xiao-wei; Wu-chi Hsiao-yü

中国,漢代の西域諸国を鎮撫した武官職。前漢の元帝の初元1 (前 48) 年に初めておかれ,後漢明帝の永平 17 (74) 年,和帝の永元3 (91) 年にもおかれた。禄秩は比 600石で,属官に丞,司馬各1人がある。戊己とは五行説で中央を意味し,屯田田卒を統轄して四方の西域諸国を鎮撫するという意味で,校尉奸黠をただし兵馬を司る武官職。

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世界大百科事典(旧版)内の戊己校尉の言及

【高昌】より

…中国,新疆ウイグル自治区の東部天山山脈南麓を占めるトゥルファン地方を中国が名づけた地名ないし国名。《漢書》に〈高昌壁〉として初現し,漢は戊己校尉(ぼきこうい)を置いて車師前国に勢力を及ぼした匈奴をおさえた。327年(建興15)前涼が高昌郡を置き,その後西涼,北涼も勢力範囲とした。…

※「戊己校尉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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