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成体進化 せいたいしんかgerontomorphosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

成体進化
せいたいしんか
gerontomorphosis

個体発生のうえで進化的な変化がどの時期に現れるかをさすうちで,成体期にそれが出現するとする場合を成体進化という。イギリスの G.ド・ベーアによって概念の整理がなされたものであり (1958) ,幼形進化 paedomorphosisの対語。ド・ベーアは形質の進化的現れの方式を8種類に分けており,そのうち成体進化に該当するのは次の3方式である。 (1) 成体変異 祖先生物で成体期に現れる形質が,子孫生物でもやはり成体期に,ただしやや変異した形のものとして現れる (巻貝の巻き方の左右性が例としてあるが,この例が妥当か否かはやや疑問) 。 (2) 過形成 祖先生物での成体期形質が,さらに先へ延長されて,強く現れるようになる (テナガザルの前肢が進化の時代につれて一層長くなる例) 。 (3) 促進 祖先生物で成体期に近く現れる変化が,時期を早めてもっと早期に出現する (鳥類の胚で心臓が生じ,拍動を始める時期は,時間的に祖先である両生類などより早い) 。

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