戸造寺村(読み)とぞうじむら

日本歴史地名大系 「戸造寺村」の解説

戸造寺村
とぞうじむら

[現在地名]世知原町笥瀬免やなぜめん太田免おおためん

木浦原きうらばる村の南西に位置し、佐々さざ川とその支流鍋田なべた川・猿谷さるや川などが流れる。太田免の館跡は直谷なおや(現吉井町)の志佐氏配下の武将都蔵寺氏に関連するとされる。同氏は松浦隆信の家臣松尾氏の子とされ、世知原氏と並んで当地方を領知する勢力であったという。天正九年(一五八一)直谷城の合戦のとき都蔵寺式部は世知原甲斐と協力して有馬氏の軍勢と交戦した。豊臣秀吉による朝鮮半島への出陣でも世知原氏とともに平戸松浦氏の軍勢に加わり、都蔵寺氏は無事に帰国している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android