出陣(読み)シュツジン

世界大百科事典 第2版「出陣」の解説

しゅつじん【出陣】

武士が戦場に赴くことをいう。一般に出にさいしては出陣式が行われた。これは戦陣作法の一つで戦闘に臨み武将以下士卒が行う士気高揚のための儀式であった。元来,陣とは公卿が禁裏に参内し座する所の意味であったが,転じて軍兵の営屯する場所をさすようになった。陣営なる語がこれで,出陣とはまさにこの陣に赴く行為をいう。出陣の儀式が故事による式法にのっとり体系化されたのは後世のことである。出陣に臨み武将以下が列座し,鮑(あわび)・勝栗・昆布で三献の儀式が行われたことは《鎌倉年中行事》にも見えており,鎌倉時代以降しだいに一般化した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

国立国会図書館

国立国会図書館法に基づいて設置された図書館。1948年の設立当初は赤坂離宮を使用したが,1961年東京都千代田区永田町に新築移転した。国立図書館であり同時に国会図書館でもあるため国会の立法行為に関する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android