房山雲居寺(読み)ぼうざんうんごじ(その他表記)Fáng shān Yún jū sì

改訂新版 世界大百科事典 「房山雲居寺」の意味・わかりやすい解説

房山雲居寺 (ぼうざんうんごじ)
Fáng shān Yún jū sì

中国の河北省房山県の南西約25km,白帯山(石経山)の西谷にある寺院。雲居寺はまた西峪寺,西域寺と別称される。太行山脈東麓にあり,隋・唐から遼・金・元までの遺跡遺物が一帯に多く,歴史地理上要衝にあるが,名のおこりとなった石刻の《一切経》を蔵することで名高い。石経中もっとも大規模なもので,隋代の静琬(?-639)が大業年中(605-617)に法滅後に経典の残ることを期して発願し創刻した。以後も続刻された。元代には高麗僧によって修補され,明・清時代の保存維持を経て現在に至る。九つの石室壁面や碑石に,また石幢(せきどう)に刻まれている。700年以上にわたって続刻されたこの一大事業は,仏教史上に種々の問題を提供しきわめて重要。宋の〈大蔵経〉印行をしのぐ。これに関連して建築された仏堂,僧坊,塔,幢は雲居寺を中心にして多数残され,唐・遼・金・元の塔幢碑記は仏教史ばかりでなく,建築や美術のうえでも見逃すことができない。
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