しょたい‐むき【所帯向・世帯向】
- 〘 名詞 〙
- ① 所帯を維持してゆくのに似つかわしいこと。生計、家事のきりまわしに適していること。
- [初出の実例]「苦沙彌君抔は道楽はせず、服装にも構はず、地味に世帯向きに出来上った人でさあ」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三)
- ② 所帯に関する方面。また、暮らし向き。
- [初出の実例]「人民は租税を出して政府の入用を給し、其世帯向を保護するものなり」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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