手後・手遅(読み)ておくれ

精選版 日本国語大辞典 「手後・手遅」の意味・読み・例文・類語

て‐おくれ【手後・手遅】

〘名〙 (形動) 手当処置がおくれること。行なうべき時機を失うこと。また、そのさま。
滑稽本・古朽木(1780)五「夫も今日只今のことにて、晩と成ては手後(テオク)れ」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「手遅れにならんうちに、お勢の眠った本心を覚まさなければ」

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