精選版 日本国語大辞典 「本心」の意味・読み・例文・類語
ほん‐しん【本心】
〘名〙 (古くは「ほんじん」とも)
① 本来もっている正しい心。まごころ。良心。
※将門記(940頃か)「彼の女の本心を試みむが為に」 〔孟子‐告子・上〕
② たしかな心。正気。本性。
※康頼宝物集(1179頃)下「酒に酔て本心を失へる故に」
③ うわべだけでない本当の心。真実の気持。
※古文真宝桂林抄(1485頃)坤「己れが私を去けて己は我私欲にかって視処で久して本心が露るるぞ」
④ 本来の性質。うまれつき。もちまえ。
※浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)三「本心曲がった釣針に」
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