手棹(読み)テザオ

デジタル大辞泉 「手棹」の意味・読み・例文・類語

て‐ざお〔‐ざを〕【手×棹】

船がすれ違うときに、相手の船に突っ張って隔てるのに使う短い棹。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手棹」の意味・読み・例文・類語

て‐ざお‥ざを【手棹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船具一つ。物をよけるのに使う、水棹(みさお)より短いさお。船がすれ違う時、向こうの船に突っ張って隔てるのに用いる。
    1. [初出の実例]「高しほになるとこぐめる友舟の蜑の手棹はまなくとらなん」(出典:鹿苑院殿厳島詣記(1389))
  3. あまり長くない手ごろな長さのさお。
    1. [初出の実例]「朶(えだ)なからかち栗となす手棹(サホ)哉〈貞盛〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)

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