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手砲 しゅほうhand cannon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

手砲
しゅほう
hand cannon

14世紀なかばすぎに現れた大砲と小銃の中間の小型カノン砲。これが発達して小銃が生れた。手銃とも呼ばれる。 1360年に初めて文献に現れ,すでに使われていたとみられる。真鍮,あるいは青銅製で,まれに鉄製のものがあり,砲身の長さはおよそ 20~30cmで,長い台尻をつけ,叉柱 (さちゅう) で支えて地上に置くもの,木製の台に砲身を固定させて肩に載せるもの,長い叉柱で支えて射撃するものなど多くの種類があった。しかし,装填から点火,発射まで手数がかかり,命中精度も不安定だったために,石弓長弓が主流を占め,補助的に用いられるのみであった。 15世紀なかばに火縄銃が現れると,徐々に小銃の時代へと移行した。日本では台架に据えた火砲式の砲を「仕掛けの大筒」といったのに対し,小銃のように据銃して射撃する大筒を「かかえの大筒」と呼び,射法を「かかえ打ち」といい,戊辰 (ぼしん) 戦争まで使われた。

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