手間取(読み)てまどる

精選版 日本国語大辞典 「手間取」の意味・読み・例文・類語

てま‐ど・る【手間取】

[1] 〘自ラ五(四)〙 かなりの時間がかかる。思ったよりひまがかかる。てまどれる。
浄瑠璃碁盤太平記(1710)「逃ぐる敵を追駈けて、無益の功名手間(テマ)どるな」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒てまどれる(手間取)

てま‐とり【手間取】

〘名〙 手間賃で一時的に雇われること。手間賃をとって働くこと。また、その人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二二「下男二人給仕三人、手間取(テマトリ)一人(下働らき)〈略〉すべて六七人の勢を」

てま‐ど・れる【手間取】

〘自ラ下一〙 てまど・る 〘自ラ下二〙 =てまどる(手間取)
※島崎金次郎宛大田南畝書簡‐享和元年(1801)六月初か「地面之沙汰無之由、とかく手間取れ候が勝手によろしく候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android