玉籖(読み)たまぐし

精選版 日本国語大辞典 「玉籖」の意味・読み・例文・類語

たま‐ぐし【玉串・玉籤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「たまくし」とも )
  2. 神道の行事作法として用いられる献供物の一種で、榊(さかき)の枝などに、絹、麻、紙などを付けて神前に供えるもの。太玉串(ふとたまぐし)
    1. 玉串<b>①</b>
      玉串
    2. [初出の実例]「玉籤、此をば多摩倶之(タマクシ)と云ふ」(出典:日本書紀(720)神代上)
  3. 転じて、に用いる榊。また、榊の異称
    1. [初出の実例]「とへかしな玉櫛のはにみかくれてもずの草ぐきめちならずとも」(出典:散木奇歌集(1128頃)雑上)

玉籖の補助注記

「たま」は「玉・霊」で、神霊を意味する美称であり、「くし」は物に刺し立ててしるしにする機能を有する。もともとは、榊に限定されず、神聖な枝、もしくは枝状の物を意味した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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