打ち填む(読み)うちはむ

精選版 日本国語大辞典 「打ち填む」の意味・読み・例文・類語

うち‐は・む【打填・打嵌】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. 中へ入れる。投げ入れる。ほうり込む。
    1. [初出の実例]「鶯の鳴くくら谷に宇知波米(ウチハメ)て焼けは死ぬとも君をし待たむ」(出典万葉集(8C後)一七・三九四一)
    2. 「『まなこもこそ二つあれ。ただ一つある鏡をたいまつる』とて海にうちはめつればくちをし」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月五日)
  3. はめ込んで動かないようにする。押し込める。
    1. [初出の実例]「旅にては縫物やあらむとする。なほありかせそめじ。うちはめておきたるぞよき」(出典:落窪物語(10C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む