打ち声作る(読み)うちこわづくる

精選版 日本国語大辞典 「打ち声作る」の意味・読み・例文・類語

うち‐こわづく・る【打声作】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) (自分存在を注意させるために)せきばらいをする。また、ことさらに声をつくろう。
    1. [初出の実例]「おとど、ゆみはしりひきて、うちこはづくり給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「うちこはづくりて申し出で給ふ事ぞかし、いとあやし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)月の宴)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android