打ち声作る(読み)うちこわづくる

精選版 日本国語大辞典 「打ち声作る」の意味・読み・例文・類語

うち‐こわづく・る【打声作】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) (自分存在を注意させるために)せきばらいをする。また、ことさらに声をつくろう。
    1. [初出の実例]「おとど、ゆみはしりひきて、うちこはづくり給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「うちこはづくりて申し出で給ふ事ぞかし、いとあやし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)月の宴)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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