精選版 日本国語大辞典 「打ち掛ける」の意味・読み・例文・類語
ぶち‐か・ける【打掛】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙 うってかかる。切りかかる。
- [初出の実例]「互に存ぜぬとて、きつうぶちかけましたが」(出典:歌舞伎・好色伝受(1693)中)
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 ( 「ぶち」は接頭語 )
- ① 勢いよくかける。ぶっかける。
- [初出の実例]「殺気だった顔が〈略〉赤インキをブチかけたやうに見えた」(出典:防雪林(1928)〈小林多喜二〉一〇)
- ② 勢いよく覆いかぶせる。
- [初出の実例]「髪へ理不尽に手のうぶちかけて引摺まはしたは」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉初)
- ③ 強引にかぶせる。責任などをしょわせる。
- [初出の実例]「不足を園にぶちかけるのは少し虫がよすぎるやうだ」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
- ① 勢いよくかける。ぶっかける。