防雪林(読み)ボウセツリン

  • ぼうせつりん バウセツ‥
  • ぼうせつりん〔バウセツ〕
  • 防雪林 snowbreak

世界大百科事典 第2版の解説

住居や鉄道線路・道路を,吹雪や雪崩(なだれ)による雪害から守るための森林。樹木という生物特性を活かして,その集団である森または林を防災設備として位置づけたもの。コンクリート防雪柵など,人工構築物より費用が安く防災効果が大きい。景観もよく,間伐や更新伐で木材も産出されるので,経済性も大きい。JRでは鉄道防雪林として線路の保守に活用している。日本で最初の鉄道林は1894年に東北本線水沢小湊(青森県)間38ヵ所へ造成された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

森林の存在による風速低下機能を利用し、鉄道、道路、住居、村落を吹雪(ふぶき)から守るための森林。もっとも多く利用されているのは、北陸・東北以北の多雪強風地帯の鉄道沿線で、鉄道防雪林とよばれる。日本海側の冬季季節風の強い地帯の村落には防雪のための屋敷林が設けられている所が多い。防雪林に利用される樹種は、トドマツ、ドイツトウヒ、カラマツ、スギ、アカマツが多い。防雪林は普通、吹雪防止林を意味するが、雪崩(なだれ)の発生を積極的に予防するとともに、災害を防止するための森林を含めることもある。

[笠原義人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 保安林の一つ。一般に鉄道や道路に沿って、吹溜り、雪崩(なだれ)などを防ぐために設けられた森林。スギやヒノキ、カラマツが多い。
※防雪林(1928)〈小林多喜二〉八「行手に、防雪林の一列がみえ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ミルクティー同盟

アジア各国の民主化を求める若者によるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上での同盟の名称。もともとは香港、台湾、タイなどの若者が自国の民主化を求めて行っていたそれぞれの抗議運動がSNS(ソ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

防雪林の関連情報