打ち気色ばむ(読み)うちけしきばむ

精選版 日本国語大辞典 「打ち気色ばむ」の意味・読み・例文・類語

うち‐けしきば・む【打気色】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. それとなく兆(きざし)が現われる。けしきばむ。
    1. [初出の実例]「わが御なかのうちけしきばみたるおもひやりもなくて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)横笛)
  3. いかにも気取る。もったいぶった様子をする。
    1. [初出の実例]「人のかへすことをぞかく。うちけしきばみてとらすめる」(出典:とりかへばや物語(12C後)上)
  4. それとなく知らせる。それとなく合図する。
    1. [初出の実例]「ありつる使うちけしきばめば」(出典:枕草子(10C終)一九一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android