打ち麻を(読み)ウチソヲ

デジタル大辞泉 「打ち麻を」の意味・読み・例文・類語

うちそ‐を【打ち麻を】

[枕]《「を」は間投助詞》「をみ」にかかる。うつそを。
「―麻続王をみのおほきみ海人あまなれや」〈・二三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打ち麻を」の意味・読み・例文・類語

うちそ‐を【打麻を】

  1. ( 「そ」は麻(あさ)。「を」は間投助詞 ) (繊維をとって糸を作るために)打った麻から麻(を)(=麻糸)を績(う)むところから「麻(を)(う)む」と類音を持つ「麻績王(おみのおおきみ)」にかかる。
    1. [初出の実例]「打麻乎(うちそを)麻続王海人なれや伊良虞(いらご)の島の玉藻刈ります」(出典万葉集(8C後)一・二三)

打ち麻をの補助注記

用例の「打麻乎」を「うちあさを」「うつそを」などと訓む説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android