打明かす(読み)ウチアカス

デジタル大辞泉 「打明かす」の意味・読み・例文・類語

うち‐あか・す【打(ち)明かす】

[動サ五(四)]秘密や悩み事などを包み隠さず話す。うちあける。
兄弟と思う君の事、…、何と―・しては下さらぬか」〈一葉・うもれ木〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打明かす」の意味・読み・例文・類語

うち‐あか・す【打明】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 打って夜を明かす。一晩じゅう打つ。
    1. (イ) 鼓・太鼓などを打って夜を明かす。
      1. [初出の実例]「打あかす油の銭にまどひにき下手上手とはこよひさだめよ」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)
    2. (ロ) 碁・双六・賭博などして夜を明かす。
  3. ( 「うち」は接頭語 ) 夜を明かす。
    1. [初出の実例]「我を吹かやよ郭公づんとやれ打あかしても聞ぬ一声」(出典:狂歌・狂歌餠月夜(1740))
  4. ( 「うち」は接頭語 ) 包み隠さないで話す。打ち明ける。
    1. [初出の実例]「かけごなき賤が心の白黒をせめてのこうに打あかしたや」(出典:狂歌・狂歌乗合船(1730))

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