デジタル大辞泉 「白黒」の意味・読み・例文・類語 しろ‐くろ【白黒】 [名](スル)1 白色と黒色。こくびゃく。2 映画や写真などで、画面が白と黒の濃淡だけで表されていること。また、その映画や写真。モノクローム。「白黒テレビ」3 物事の是非。善悪。正しいか正しくないか。また、罪がないか罪があるか。「白黒をはっきりさせる」4 (「目を白黒させる」の形で)驚いたり苦しんだりする時の目のようすをいう。「餅もちがのどにつかえて目を白黒させる」 しら‐くら【白▽黒】 《「しろくろ」の音変化》とやかく言われる理由。「へん、そりゃあねえ。そこにかけちゃあ―なし」〈滑・浮世床・初〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「白黒」の意味・読み・例文・類語 しろ‐くろ【白黒】 〘 名詞 〙① 白と黒。白色と黒色。こくびゃく。[初出の実例]「入江なる白黒(シロクロ)の玉を拾ひて」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)三)② 二つの対応するものを表わすのに用いる語。多く、是と非、善と悪、真と偽などの意に用いる。こくびゃく。[初出の実例]「そのかみは白くろしも見侍らざりき」(出典:あさぢが露(13C後))③ ( ━する ) 白くしたり黒くしたりすること。驚いた時や、のどがつまって苦しむ時などの目のさまにいう。[初出の実例]「眼を白黒して亦のめど」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初)④ 画面が黒と白の濃淡で表わされるもの。色彩のないもの。写真、映画、フィルム、テレビなど。モノクローム。モノクロ。黒白。[初出の実例]「白黒及び天然色用に二つの35ミリカメラ」(出典:香港にて(1958)〈堀田善衛〉)⑤ 変態的な見世物の一種で、男女の性交をショー化したもの。[初出の実例]「シロクロのたいへん上等なのがいるんですが、〈略〉ああいうショウは」(出典:アメリカひじき(1967)〈野坂昭如〉) はっ‐こくハク‥【白黒】 〘 名詞 〙① 白い色と黒い色。白いものと黒いもの。黒白(こくびゃく)。[初出の実例]「営営染白黒、讚毀織災殃」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)[その他の文献]〔周礼‐天官・籩人〕② 善と悪。正と邪。黒白(こくびゃく)。〔史記‐蘇秦伝〕 しら‐くら【白黒】 〘 名詞 〙 ( 「しろくろ」の変化した語 ) あれこれといわれるたね。非難されるべき理由。[初出の実例]「何んとは左太郎兵衛、しらくらなしの三つぼ、張って見ようじゃ有るまいか」(出典:浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)三) はく‐こく【白黒】 〘 名詞 〙 ⇒はっこく(白黒) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例