打絶(読み)うちたえる

精選版 日本国語大辞典 「打絶」の意味・読み・例文・類語

うち‐た・える【打絶】

〘自ア下一(ヤ下一)〙 うちた・ゆ 〘自ヤ下二〙 (「うち」は接頭語) 人との文通交際などがぱったりなくなる。関係が切れる。無沙汰する。
源氏(1001‐14頃)薄雲「忘れがたう恋しう覚え給ふべきを、うちたえきこゆる事はよも侍らじ」

うち‐たえ【打絶】

〘副〙 (動詞「うちたえる(打絶)」の連用形から) ひたすら。いちずに。全く。
更級日記(1059頃)「その後は何となくまぎらはしきに、物語のことも、うちたえ忘られて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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