払扇箱(読み)はらいおうぎばこ

精選版 日本国語大辞典 「払扇箱」の意味・読み・例文・類語

はらい‐おうぎばこはらひあふぎばこ【払扇箱】

  1. 〘 名詞 〙 年玉にもらった扇箱の不用になったもの。それを買い歩く者が「払い扇箱」と呼びながら回った。
    1. [初出の実例]「はらい扇子箱見たをしはじめ也〈丸水〉」(出典:雑俳・柳多留‐二四(1791))
    2. 「払(ハラ)ひ扇筥(アフギバコ)の声なんども、ことの外に春めきて」(出典人情本・人情廓の鶯(1830‐44)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android