普及版 字通 「抃」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)
8画

[字音] ベン
[字訓] うつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は卞(べん)。字はまたに作り、弁(べん)声。〔説文〕十二上に作り、「手を拊(う)つなり」という。手を拊って舞うときには、多く抃舞の字を用いる。手を拊つときの抃は、拍・拊とともに擬声語である。

[訓義]
1. うつ、手をうつ。
2. はげしい、にわか。
3. まう、したがう。

[古辞書の訓]
名義抄〕抃 モテアソブ・テウチ・ウツ・テスル・テウチマフ/ マサクル・テウツ 〔字鏡集〕抃 サグル・ウツ・テウツ・テスル・ミジカシ・テウチウツ・ハラフ・クダク・カセ・サツル・ハラヒノゾク・テウチマフ・マサクル・モテアソブ

[語系]
(抃)bian、・番biuanは声近く、は獣爪、番は獣掌をいう。拍peak、搏pak、拊phioはみなうつ意で、同系の擬声語である。

[熟語]
抃悦抃賀・抃会抃叫・抃・抃手抃祝抃笑抃掌抃転抃蹈・抃舞抃躍抃踊抃慄
[下接語]
歌抃歓抃・驚抃・欣抃・慶抃・撃抃・手抃・笑抃・掃抃・舞抃・野抃・雷抃

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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