抃舞(読み)ベンブ

デジタル大辞泉 「抃舞」の意味・読み・例文・類語

べん‐ぶ【×抃舞】

[名](スル)喜びのあまり、手を打って踊ること。
「鮮やかな燄に変化した自己感情の前に―したのは彼女であった」〈漱石明暗

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精選版 日本国語大辞典 「抃舞」の意味・読み・例文・類語

べん‐ぶ【抃舞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「へんぶ」とも。「抃」は手を打つ意 ) 喜びのあまり手を打って舞うこと。こおどりして喜ぶこと。欣喜雀躍抃踊(べんよう)
    1. [初出の実例]「聖寿無疆、明時有瑞、不抃舞、拝表以聞」(出典菅家文草(900頃)一〇・為公卿賀朔旦冬至表)
    2. 「忽然鮮やかな焔に変化した自己の感情の前に抃舞(ベンブ)したのは彼女であった」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉七〇)
    3. [その他の文献]〔晉書‐楽志〕

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普及版 字通 「抃舞」の読み・字形・画数・意味

【抃舞】べんぶ

手をうって舞い喜ぶ。〔列子、湯問〕昔、韓娥、~(げきりよ)を(よぎ)る。の人、之れを辱む。韓娥因りて曼聲哀哭す。一里老幼、悲愁垂涕して相ひ對ひ、三日らはず。~娥りて復(ま)た爲に曼聲長歌す。一里の老幼、喜し、自ら禁ずる能はず。向(さき)の悲しみをる。

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