抄録誌(読み)しょうろくし(その他表記)abstract journal

図書館情報学用語辞典 第5版 「抄録誌」の解説

抄録誌

文献に対するアクセス手段と要約の提供とを目的とし,通常は主題分類の体系順に文献の書誌データと抄録を排列した定期刊行物.抄録作成に手間と時間を要するために,抄録誌が作成される専門分野は限定されている.収録対象は多様で,雑誌や新聞の記事のほかに,会議資料学位論文,特許,テクニカルレポートなども対象とされている.冊子体の場合には,1年ないし数年分を対象とした累積索引が作成されることがある.抄録誌は索引誌と同じく,1960年代から作成過程の機械化が進行し,冊子体の抄録誌と同じ内容のデータベースが提供されている.日本の抄録誌の代表例は『科学技術文献速報』(1958-  )である.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android