家庭医学館 「投球骨折」の解説
とうきゅうこっせつ【投球骨折】
野球の投球の際などに、上腕骨(じょうわんこつ)に加わる自分の筋力のためにおこる上腕骨骨幹部(じょうわんこつこっかんぶ)の螺旋骨折(らせんこっせつ)です。
たいていは投手におこりますが、二塁に送球する際に捕手におこることもあります。
また、骨折がおこるのは筋力の強い青壮年の男性で、筋力の弱い女性や中学生以下の子どもにおこることはありません。
[症状]
骨折する際に、ボキッという音がします。
肘(ひじ)が変形して腫(は)れ、動かそうとすると肘がひどく痛みます。
[治療]
ギプスで固定し、骨がくっつくのを待つ保存療法と、手術をして、金具で骨をつなぐ手術療法とがあります。