捕手(読み)とりて

精選版 日本国語大辞典 「捕手」の意味・読み・例文・類語

とり‐て【捕手】

〘名〙
罪人を捕えた者。
太平記(14C後)一一「隠居(かくれい)たる平氏の一族共、数た捜し出されて、捕(トリ)手は所領を預り」
② 特に、罪人を召しとる役人捕方(とりかた)捕吏。とったり。
地蔵菩薩霊験記(16C後)八「捕手(トリテ)の者ども此を見て浅間敷の足立や」

ほ‐しゅ【捕手】

〘名〙 野球・ソフトボールで、ホームベースを守備位置とするプレーヤーのこと。キャッチャー
日本‐明治三九年(1906)一〇月二九日「投手 青木 捕手 福田

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デジタル大辞泉 「捕手」の意味・読み・例文・類語

とり‐て【捕(り)手】

罪人を捕らえる役人。捕り方。捕吏ほり

ほ‐しゅ【捕手】

野球で、投手の投球を受け、また、本塁を守る選手。キャッチャー。

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世界大百科事典(旧版)内の捕手の言及

【野球】より

…32年に文部省による野球統制令が出されたため,34年来日したベーブ・ルース,ゲーリッグらを中心とする大リーグのオールスター・チームと対戦するのはプロチームに限られ,そのときの全日本チーム〈大日本東京野球俱楽部〉が日本初のプロ球団となった。メンバーには主将の久慈次郎捕手,ルースから三振を奪った沢村栄治投手,ビクトル・スタルヒン投手,内野手に三原脩,苅田久徳,外野手に二出川延明,中島治康らがいた。このチームは35年に渡米,F.オドゥールから〈東京ジャイアンツ〉のニックネームをつけてもらった。…

※「捕手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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