投資摩擦(読み)とうしまさつ(その他表記)investment friction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「投資摩擦」の意味・わかりやすい解説

投資摩擦
とうしまさつ
investment friction

日本企業による対米・対欧直接投資増大が,現地との間に対立状況を生んでいること。特に,その国の文化的・精神的シンボルを買収することは,必ずしも現地の人々から歓迎されてはいない。さらにこの対立を増幅させているのが,外国企業の日本国内への投資の困難さである。日本国内の文化的あるいは金融市場特殊性のため,海外の企業が日本企業を買収しようとすることはきわめて困難である。このことは,相互主義立場からすれば,きわめて不公平であるとみなされる。今後の世界協調体制の確立を考えれば,日本側のさらなる開放が必要とされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む