折口春洋(読み)オリクチ ハルミ

20世紀日本人名事典 「折口春洋」の解説

折口 春洋
オリクチ ハルミ

昭和期の歌人,国文学者 国学院大学教授。



生年
明治40(1907)年2月28日

没年
昭和20(1945)年3月19日

出生地
石川県

旧姓(旧名)
藤井 春洋(フジイ ハルミ)

学歴〔年〕
国学院大学卒

経歴
大学在学中に「鳥船社」創刊同人の1人となり、折口信夫の指導を受ける。同時期に折口同居。昭和11年国学院大学教授。18年応召。19年折口の養嗣子となるが、20年硫黄島で戦死した。歌集に「鵠が音」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 旧姓 学歴

世界大百科事典(旧版)内の折口春洋の言及

【折口信夫】より

…この山道を行きし人あり〉を含む歌集《海やまのあひだ》(1925)に結実する。《アララギ》と別れた迢空は24年北原白秋,古泉千樫らと《日光》同人になり,さらに鳥船社を結成して活躍を続け,太平洋戦争に養子折口春洋(はるみ)を硫黄島でうしなう悲傷を歌った《倭(やまと)をぐな》(死後出版,1955)まで,旺盛な作歌意欲を示した。句読点をほどこすなど,短歌形成とそれに内在する律動との関係をつきつめ,そればかりでなく長歌や自由律の詩作にも筆を染めて,《古代感愛(かんない)集》(1947,これによって翌年芸術院賞受賞)など3冊の詩集を編んでいる。…

※「折口春洋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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