デジタル大辞泉
「同居」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
どう‐きょ【同居】
- 〘 名詞 〙
- ① 一つの家族または血縁・縁者がいっしょに住むこと。「三世代同居の家」
- [初出の実例]「凡因二王事一没二落外蕃一不レ還。有二親属同居一者。其身分之地。十年乃追」(出典:令義解(718)田)
- [その他の文献]〔易経‐睽卦〕
- ② 同じ家族、血縁、縁者でない人や動物などといっしょに住むこと。
- [初出の実例]「巣居処とて、人皆巣つくり、穴をほりて、禽獣と同居するぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
- 「桐谷の邸へは時も移さず片山の家族が同居した」(出典:錦木(1901)〈柳川春葉〉一五)
- ③ ( 比喩的に ) 異質のものが同じ所に存在すること。
- [初出の実例]「農学書類が女学雑誌と同居して居り」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇)
- 「君の内にさう云ふ暴君が同居(ドウキョ)してゐる感じだな」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)
どう‐ご【同居】
- 〘 名詞 〙 ( 「どうこ」とも。「こ」は「居」の呉音 ) 仏語。聖者も凡夫もともに住んでいること。
- [初出の実例]「同居土ともいふめれば、同居の浄土ならんには、凡夫のむねとある所なれば、むまれん事かたかるまじきにや」(出典:閑居友(1222頃)下)
- 「深山絶域の界古仙同居(ドウコ)の場なり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
普及版 字通
「同居」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の同居の言及
【家族法】より
…祖先から子孫にわたって一つの無形の生命が拡大し末広がりに繁殖し続けることを根源的な価値と見て,個人をその一節として位置づけるのが,中国における家族主義の基本観念であった。
[同居共財]
家計を共にする生活を〈同居共財〉またはたんに〈同居〉といった。それは高度に法的な関係であり,日本の〈いえ〉の生活が当主と家族との間の多分に情誼に基づく不定量的な庇護と献身の関係であったのと異なる。…
【相続】より
…まず〈家〉は広義では〈宗〉と同じで,〈宗譜〉(一族の系図)を〈家譜〉という類である。狭義では法上の用語としても用いられる〈同居〉〈共財〉〈同居共財〉〈同爨(どうさん)〉の語が示すような家計を共にする生活共同体である。かような家を法上〈戸〉ともいい〈戸籍〉を編成するが,家と戸とは必ずしも一致しない。…
※「同居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 