折釘(読み)おれくぎ

精選版 日本国語大辞典 「折釘」の意味・読み・例文・類語

おれ‐くぎ をれ‥【折釘】

〘名〙
① 折れたくぎ。また、折れ曲がったくぎ。
※不思議な鏡(1912)〈森鴎外〉四「宝剣でも折れ釘でも同じ事である」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「窓の上に在(ある)輪七五三(わじめ)をかけた折釘(ヲレクギ)へ」
※売花翁(1893)〈斎藤緑雨〉「愛素尽しの百万遍をならべたるは正しく彼女独得の折釘(ヲレクギ)

おり‐くぎ をり‥【折釘】

〘名〙 頭部を折り曲げたくぎ。柱などにうちつけて物をかけるのに用いる。おれくぎ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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