抜き櫛(読み)ヌキグシ

デジタル大辞泉 「抜き櫛」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐ぐし【抜き×櫛/抽き×櫛】

頭髪の飾りにさす櫛。さしぐし。
「刀ならびに―等を嬰児に授く」〈吾妻鏡・七〉
髪を強く櫛ですくこと。また、その櫛。
「―に引っ立てられる病み上り」〈柳多留・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜き櫛」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐ぐし【抜櫛・抽櫛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭髪の飾りに差す櫛。さしぐし。
    1. [初出の実例]「授刀并抽櫛等於嬰児」(出典:吾妻鏡‐文治四年(1188)九月一四日)
  3. 頭髪を櫛で強く梳(す)き通すこと。また、その櫛。
    1. [初出の実例]「抜櫛に顔背しな貴(あき)の方〈霜白〉」(出典:俳諧・花蒋(1695)春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android