押し重ぬ(読み)おしかさぬ

精選版 日本国語大辞典 「押し重ぬ」の意味・読み・例文・類語

おし‐かさ・ぬ【押重】

  1. 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 ( 「おし」は接頭語 ) 物の上にさらに物を重ねて載せる。着物などを何枚も着る。
    1. [初出の実例]「紙をあまたおしかさねて、いとにぶき刀して切るさまは」(出典:枕草子(10C終)二五九)
    2. 「萩重(はぎがさね)織物の袿(うちぎ)紫苑(しをん)色などおしかさねたる」(出典堤中納言物語(11C中‐13C頃)貝あはせ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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