普及版 字通 「拏」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)
10画

[字音] ダ・ナ
[字訓] もつ・とらえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奴(ど)。〔説文十二上に「牽引するなり」、また、字条に「持つなり。一に曰く、誣(し)ふるなり」(段注本)とあり、この二字同字として扱われることがある。拏はまた俗に拿に作り、その字形を用いることも多い。

[訓義]
1. もつ、とる。
2. とらえる、つかむ、さおさす。
3. もむ、まぜる、みだる。
4. 人を誣いる。

[古辞書の訓]
名義抄〕拏 ヒク・ヒコヅラフ・トル・アタル・カサヌ・ミダル・トラフ・タダス・ヒコシロフ・アサハル・シリ

[熟語]
拏雲拏訛拏獲拏攫拏究拏空拏闘拏把拏捕
[下接語]
攫拏・拏・拏・騰拏・紛拏・兵拏・扼拏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android