拗者(読み)すねもの

精選版 日本国語大辞典 「拗者」の意味・読み・例文・類語

すね‐もの【拗者】

〘名〙
① 強情を張るひねくれた者。また、気の強い者。
史記抄(1477)一一剛戻とはこわい、もとりた、すねものぞ」
② 世をすねた人。世の中を皮肉な眼で見て、世間の人とまじわらない人。
咄本・軽口扇の的(1762)初「世に諷ほど殊勝なる物は御座らぬといはるる時、ひとりのすねもの、是をきき」

ねじ‐もの ねぢ‥【拗者】

〘名〙 性質のねじけた者。素直でなく、すぐ人にからんでくる者。
浮世草子忘花(1696)五「亭主ある女とて、ことにねぢものの素浪人

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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