素浪人(読み)スロウニン

デジタル大辞泉 「素浪人」の意味・読み・例文・類語

す‐ろうにん〔‐ラウニン〕【素浪人】

浪人を卑しめていう語。無一文の浪人。

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精選版 日本国語大辞典 「素浪人」の意味・読み・例文・類語

す‐ろうにん‥ラウニン【素浪人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は接頭語 ) 仕える主君がなく、失職している武士を卑しめていう語。貧しく無一文の浪人。素寒貧(すかんぴん)の浪人。
    1. [初出の実例]「風腰張をやぶる柴垣〈在色〉 ゑりうすき衣かたしくす浪人〈雪柴〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)上)
    2. 「此銀荷(かねに)を心がけて、大和片里にしのびてすみける素浪人(スロウニン)ども、年とりかねる事のかなしさに、いのちを捨て」(出典浮世草子世間胸算用(1692)四)

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