拘束行為(読み)こうそくこうい(その他表記)nexum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「拘束行為」の意味・わかりやすい解説

拘束行為
こうそくこうい
nexum

古代ローマ法における債権的法律行為。広義では銅と秤とをもってする行為を指示し,したがって握取行為 mancipatioをも包含するが,狭義では責任関係の発生を目的とする完結的かつ双務的な行為である。拘束行為の性質については学説に違いがあるが,おそらく,債務の履行まで奴隷の状態において債権者に拘束され,労務の提供をしなければならないような拘束状態の発生を目的とする金銭消費貸借であったと考えられている。握取行為と同じように銅衡式法律行為である。共和制末期には,法学者もこれに関して正確な知識をもちえないほど使用されない状態になっていた。

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