持切(読み)もちきる

精選版 日本国語大辞典「持切」の解説

もち‐き・る【持切】

[1] 〘他ラ五(四)〙
① 終わりまで持ち続ける。
② 全部を持ってしまう。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「彌めぐり逢たら、助太刀は自己(おいら)一人でもちきらう」
[2] 〘自ラ五(四)〙
① 終わりまである同じ状態が続く。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉八「麁暴(そばう)といやみで持切(モチキ)りたる、客のお幇間にもてあませど」
② ある間じゅう、同じ話や噂などをする。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉一「寄ると触ると此話題で持切ってゐたが━」

もち‐きり【持切】

〘名〙
① 初めから終わりまで同じもの、また同じ状態が継続すること。一つのことに専従すること。〔文明本節用集(室町中)〕
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「いっそざんぎりあたまて甚九(じんく)もちきりのおきゃくのはうがしまつによし」
② ある間じゅう同じ話や噂などをすること。
※泥人形(1911)〈正宗白鳥〉四「貴方の話で持ち切りで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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