指定確認検査機関(読み)していかくにんけんさきかん

知恵蔵 「指定確認検査機関」の解説

指定確認検査機関

建築に関する確認及び検査業務を行う審査能力を備え、国土交通省の指定を受けた民間機関。この「指定確認検査機関」制度は、1998年の建築基準法改正により新たに制定されたもので、それまで特定行政庁の建築主事が行ってきた確認・検査業務について、新たに必要な審査能力を備える公正な民間機関(指定確認検査機関)も行うことができるようになった。ただし、耐震偽装事件を経て、検査の厳密さや正確さ、更に保証問題を含めて、その在り方が問題になり、2006年の建築基準法の改正では、損害賠償能力、公正中立要件、人員体制等を含めて機関としての指定要件と特定行政庁による指導監督が強化されている。

(平井允 まちづくりプランナー / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android