在り方(読み)アリカタ

デジタル大辞泉 「在り方」の意味・読み・例文・類語

あり‐かた【在り方/有り形】

ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。物事の、正しい存在のしかた。「会議の―」「福祉の―」
現にある、存在のしかた。ありさま。ありがたち。
「その消息あるかたち及び地形くにかたの―をる」〈景行紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「在り方」の意味・読み・例文・類語

あり‐かた【在方・有形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 存在の仕方。現在あるありさま。ありがたち。あるかたち
    1. [初出の実例]「臣、連を遣して、風俗(おほむたからのアリカタ)を巡省(めぐりみ)しむ」(出典:日本書紀(720)清寧三年九月(図書寮本訓))
    2. 「熊襲国に到る。因て其の消息(あるかたち)及び地形(くにかた)の嶮易(アリカタ)を伺(み)る」(出典:日本書紀(720)景行二七年一二月(寛文版訓))
  3. あるべきすがた。物事がどうあるべきかということ。
    1. [初出の実例]「我々の日常生活における『思想』のありかた」(出典:短歌への訣別(1946)〈臼井吉見〉)
  4. 従来あった形。
    1. [初出の実例]「鰐淵が居宅は、〈略〉其跡に改築せられぬ。有形(アリガタ)よりは小躰(こてい)に、質素を旨としたれど」(出典:金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉続)

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