ふり‐いだ・す【振出】
- 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
- ① 声を高く張り上げる。ふりいず。
- [初出の実例]「さざなみや志賀の唐崎など、れいのかみごゑふりいだしたるも」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
- ② 振って中から物を出す。ふりだす。
- [初出の実例]「何やうとも御のぞみにしたがひて、ふり出し侍らんと」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))
- ③ 茶などを煎じだす。振り始める。ふりだす。
- [初出の実例]「茶をたつる有様〈略〉茶入をぬぐふよりして、ふり出(イダ)す手のしな」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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