振起す(読み)フリオコス

デジタル大辞泉 「振起す」の意味・読み・例文・類語

ふり‐おこ・す【振(り)起(こ)す】

[動サ五(四)]
気力などを奮い立たせる。奮い起こす。「勇気を―・す」
勢いよく立てる。
「ますらをの弓末ゆずゑ―・し射つる矢を後見む人は語り継ぐがね」〈・三六四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「振起す」の意味・読み・例文・類語

ふり‐おこ・す【振起】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 勢いよく立てる。勢いよく引き起こす。ふりたてる。
    1. [初出の実例]「弓彇(ゆはす)振起(フリヲコシ)、劔柄(たかみ)を急握(と)堅庭(かたには)を踏(ふ)みて股(むかもも)に陥(ふみい)れ」(出典日本書紀(720)神代上(丹鶴本訓))
  3. 気持などを)奮い立たせる。鼓舞する。
    1. [初出の実例]「大夫の 心布里於許之(フリオコシ)」(出典:万葉集(8C後)一七・三九六二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む