精選版 日本国語大辞典 「挽っ切り」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐きり【引切・挽切】 〘 名詞 〙 ( 「ひききり(引切)」の変化した語 )① 引いて切ること。② 歯の細かい小さなのこぎり。③ きれめ。くぎり。[初出の実例]「『金公なんときつい馬じゃねへか』『いっそもふ引切(ヒッキリ)がごぜんせんねへ』」(出典:洒落本・甲駅新話(1775))④ (本職に対し)余技。[初出の実例]「ころびがだいやで三味線は引きり」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)初)⑤ =ひっきれ(引切)[初出の実例]「ヤア女と思ひ用捨すりゃ、付上ったるひっ切め」(出典:浄瑠璃・源平布引滝(1749)三)⑥ =ひききり(引切)④[初出の実例]「茶をたてけるに、〈略〉ふたにひっきりのつきたるをしらず」(出典:咄本・私可多咄(1671)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例